子どもが問題を解くのに時間がかかっていると,イライラして「まだ考えてるの?早く答えを出しなさい」と急かしたり,子どもに答えを教えてあげたりする親がいます。
しかし,このような接し方をしていると,子どもの学力は伸びなくなります。学年が上がるにつれて,見てすぐに解き方がわかる問題は減り,じっくり考えないと解けない問題が増えてくるからです。
考える時間が長いと非効率的だと考え,子どもに早く答えを求めるよう急かす保護者の方がいらっしゃいますが,これでは子どもの考える力が育たず,学年が上がるにつれて成績が下がってしまいます。
※すぐに取り組めるはずの計算や漢字の問題に対して時間をかけて,ダラダラしている場合などは,お声掛けいただいて構いません。「5分でこのプリントをやろう!」というように時間制限を設けて,効率的に取り組めるように促しましょう。
「よく考えているね~」「もし答えが出なくても、自分で考える姿勢が大切だよ」「問題文からわかることは他にないかな?」「もうちょっと考えてみよう!」などと子どもに伝え,粘り強く考えるよう導きましょう。
答えをすぐに教える保護者の方もいらっしゃいますが,人から聞いた答えは記憶に残りにくいため,たとえ時間がかかっても,子ども自身で考えたり調べたりすることが大切です。
考えたり調べたりする時間が取れないくらい,日々忙しいという場合は,習い事の数や塾の授業数が多すぎないか,子どもに難しいことをやらせすぎていないかを確認してください。
やるべきことが多いと,一つ一つに時間をかけられず,どれも中途半端になってしまいます。取り組みの数を絞ったり,難易度を下げたりすることで,吸収率が上がるため,子どもの様子を見ながら調整するようにしましょう。
「自分で考えたり調べたりするのが楽しい!」「コツコツ取り組んでいたら,できるようになってきた!」と子ども自身で感じられるようになれば,やる気も高まり,自然と学力も高まるはずです。
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