『お母さんの「怒りの言葉」は子どもの「やる気を引き出す言葉」に変えられる!』増刷のお知らせ

『お母さんの「怒りの言葉」は子どもの「やる気を引き出す言葉」に変えられる!』(多田淑恵 著/PHP研究所)の増刷が決定いたしました。いつも応援してくださる皆様のおかげです。本当にありがとうございます。

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  • 子どものやる気を削ぐ「毒舌ワード」
  • 子どもの「やる気を引き出す言葉」に変える7つのコツ
  • 「毒舌ワード」を「応援ワード」に変換する魔法の言葉集
  • 「毒舌ワード」を事前に防ぐために

このようなテーマについて,具体的な事例を交えて分かりやすく紹介しています。イラストが多く,ポイントを4つに絞って解説するなど,読みやすい内容になっているかなと思います。

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拙著が少しでも子育て中のお父さん、お母さんのお役に立ちますように。

親自身が自己肯定感を高めよう

『「非認知能力」の育て方 心の強い幸せな子になる0~10歳の家庭教育』(ボーク重子/小学館)をもとに,効果的な家庭教育について学びます。

 子どものために親の自己肯定感を高める

子どもは親を手本とするため,子どもの自己肯定感を高める努力をすると同時に,親自身が自己肯定感を高めることが大事です。自己肯定感が低くストレスを抱えた幸福度の低い親の場合,そのような姿は子どもに伝染してしまいます。

 しかし,頑張るお母さんは自分自身に厳しすぎたり,完璧主義になったりして,大きなストレスを抱え込んでしまうことも少なくありません。母親につきまとう不安の正体について,本書では次のように書かれています。

【母親につきまとう不安の正体】

①「自分のために時間を使ってはいけない」という強迫感

②「自分はきちんとやれていないのではないか」という自信のなさ

③「もっともっとやれるはずだ」という焦燥感

④「皆と同じにやれているか」という不安

⑤「私は誰?」という自己喪失感

 「完璧」を目指すことをやめる

母親自身が人生や子育てを楽しむことなく,自分自身にダメ出しをしている状態では,子どもと楽しく接することなどできないと気づいた筆者は,「完璧」を目指すことをやめたそうです。

100点満点ではなく、80点で十分!心からそう思えるようになりました。100点の日はないことがほとんど。だからほぼ毎日のように「だめだなあ」と思っていたのが、80点なら達成できる日がたくさんあって、そんなたくさんの達成感と自信は私の自己肯定感を確実に高めてくれたのです。

母親自身の「やることリスト」を見直して,「本当にやらなければいけないこと」のみに絞ることも効果的です。

やらないというのは、「失敗」でも「負け」でも「怠け」でもなく、立派な選択肢です。やらない代わりに何をするのか、それが明確なら問題ないのです。

保護者セミナー等で効果的な声掛け・接し方をご紹介すると,真面目なお母さんほど,「全部やろう!」と頑張ってくださいます。しかし,一気に全てやろうとすると,子どもへの指摘が多くなり,お母さんにもストレスがかかってしまいます。「まずはできそうなことを1つか2つ実践してみてください」「優先順位を付けて,優先度の高いもののみ取り組んでください」といつもお話ししています。

お母さんの心の余裕,子育てを楽しむことをぜひ大切にしてほしいと思います。

 

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子どもの自己肯定感を育む方法【後半】

『「非認知能力」の育て方 心の強い幸せな子になる0~10歳の家庭教育』(ボーク重子/小学館)をもとに,効果的な家庭教育について学びます。

 自己肯定感が高いと幸せな人生を歩める

自己肯定感とは,「自分には生きる価値がある」と自分の価値や存在意義を肯定し,自分のありのままの姿を肯定できる気持ちのことです。

自己肯定感が低いと,自分を苦しめるネガティブな考え方に囚われてしまい,物事に前向きに取り組めなかったり,やろうとする気力が低くなったりします。

一方,自己肯定感の高い人は,適度な自信を持ち,何事にも挑戦していける折れない心を持っています。

自己肯定感の高い人は挫折やストレスに強く、やり遂げようとする意思が強いので、結果的に学業や仕事の成果が上がりやすくなります。結果を出したことで達成感も上がり、実力に基づいた自信がついてきます。また、自分も他人も素直に受け入れることができるために、周りに人が自然と集まってきて、良い循環ができるのです。

自己肯定感は家庭で高められる

子どもの自己肯定感を高めるために家庭でできること,親が少し意識するだけで子どもが劇的に変わることはたくさんあると筆者は言います。その方法について本書では12個紹介されていますが,今回は残りの6つをご紹介します。

最初の6つについては,こちらよりご覧ください。

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(7)欠点を直すより,長所を伸ばす

努力して良くなることもたくさんあるので,努力は必要だが,本人が苦手なことを無理してやらせない

(8)子どもに決断させる

進路等の大きなことから,日々の小さなことまで子どもに決めさせると,自己肯定感ややり抜く力が育まれる。子どもがくじけそうになったときは,どうしてその選択肢を選んだのか思い出せて応援する

(9)選択肢を用意して,自分で決める力を育む

幼い時期から子どもに自分で決める力を訓練するため,おやつから着る洋服まで選択肢を与えて自分で決めさせる。小学校に上がるころまでは,選択肢がないと何も決められない可能性があるので,3つほど選択肢を与え,子どもに選んでもらう。

(10)やってあげるのではなく,手本を見せて手伝う

教えるのではなく,手本を見せて子ども自らが答えを導く手伝いをする。自分で答えを見つけたという喜びが非認知能力を育む

(11)子どもの感情が爆発したときは,子どもを責めない

子どもの感情が爆発したときは,まずは落ち着かせ,原因と対策を一緒に考える。これを繰り返すうちに,子どもは自分の感情を正確に知ってありのままの自分を受け入れ,自分の感情をコントロールできるようになる。

(12)あるがままの子どもを認める

その子にとって大切なことが,たとえ親の価値観や世界観と合わなくても,子どもをありのまま認め,応援する

ご家庭でできそうなものをぜひ実践してみてください。

 

 

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子どもの自己肯定感を育む方法【前半】

『「非認知能力」の育て方 心の強い幸せな子になる0~10歳の家庭教育』(ボーク重子/小学館)をもとに,効果的な家庭教育について学びます。

 自己肯定感が高いと幸せな人生を歩める

自己肯定感とは,「自分には生きる価値がある」と自分の価値や存在意義を肯定し,自分のありのままの姿を肯定できる気持ちのことです。

自己肯定感が低いと,自分を苦しめるネガティブな考え方に囚われてしまい,物事に前向きに取り組めなかったり,やろうとする気力が低くなったりします。

一方,自己肯定感の高い人は,適度な自信を持ち,何事にも挑戦していける折れない心を持っています。

自己肯定感の高い人は挫折やストレスに強く、やり遂げようとする意思が強いので、結果的に学業や仕事の成果が上がりやすくなります。結果を出したことで達成感も上がり、実力に基づいた自信がついてきます。また、自分も他人も素直に受け入れることができるために、周りに人が自然と集まってきて、良い循環ができるのです。

自己肯定感は家庭で高められる

子どもの自己肯定感を高めるために家庭でできること,親が少し意識するだけで子どもが劇的に変わることはたくさんあると筆者は言います。その方法について本書では12個紹介されていますが,今回は6つご紹介します。

(1)子どもに頻繁に声かけをする

何気ない日常的な声かけは,子どもに「自分は愛されている」という実感を持たせる。

(2)子どもの話をよく聞く

子どもの話を途中で遮ったり,スマートフォンをいじりながらなど「ながら聞き」をしたりしない。親がしっかり話を聞くことで,子どもは自分は認められていると感じ,自己肯定感が芽生える。

(3)親が感情に左右されない

子どもに「自分は無条件で愛されている」という実感を持たせるために,親が自分の一時的な感情によって子どもへの評価を変えてしまわないことが大切。

(4)子どもに感謝する

お手伝いや片づけをしたら「ありがとう!とっても助かった」と感謝の言葉を伝える。「ありがとう」という言葉で,子どもは自分は人の役に立っている,人から必要とされていると感じることができる。

(5)子どもをよく見て、よく褒める

「結果」や「能力」よりも,子どもの「努力」や「頑張ったプロセス」を褒める。失敗したときも,挑戦しようとした前向きな気持ちや,その頑張りを褒める。

(6)子どもを他の人と比べない

人と比較せず,子どもをありのままに認めることが大切。昨日の子ども自身と,今日の子ども自身を比べる

ご家庭でできそうなものをぜひ実践してみてください。

 

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遊びを通して子どもの問題解決能力を伸ばす

『「非認知能力」の育て方 心の強い幸せな子になる0~10歳の家庭教育』(ボーク重子/小学館)をもとに,効果的な家庭教育について学びます。

 問題解決能力とは

問題解決能力とは,問題を正しく認識し,それを最適な方法で解決していく力のことです。変化が多いこれからの社会を生き抜く上で,問題解決能力はますます重要となるでしょう。本書では,問題解決能力を次の5つに分解しています。

①倫理的に問題が何であるか、リスクがどんなものかを正しく認識する力

②仲間と協働する力やコミュニケーション力

③知識や情報を使いこなす力

④リスクを読み、対処する力

⑤実行する力

遊びで問題解決能力を培う

問題解決能力は、幼少期に体験する遊びによって培うことができると著者は言います。おすすめの遊びとして,次のようなものが紹介されています。

(1)ボードゲーム

ルールという知識を理解して活用する力,戦略を考える論理的思考力,状況に合わせて判断する力が身に付く。

(2)誕生会のお楽しみを自分たちで企画・実行する

(3)スパゲッティタワー

20分以内にスパゲティの乾麺とひもとテープで自立可能なタワーを作るゲーム。チームに分かれて行い,どれだけ高いタワーを作れるか競う。手を動かしながら考え,失敗を恐れずに試行錯誤する良い機会になる。

(4)料理

安全に行えるよう,包丁はOK,火はNGなどガイドラインを決めながら,子どもに料理を任せてみる。少ない材料で工夫して作ることで,考える力や協働する力が育まれる。

(5)スポーツ

勝ち負けがあるので,失敗から立ち上がる力を身に付けられる。スキルの習得や上達を体で感じることができるので,自己肯定感に繋がる。

ご家庭でできそうなことを,ぜひ1つでも2つでも試してみてください。

 

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「~しなさい」を止めれば子どもの自己肯定感が高まる

『「非認知能力」の育て方 心の強い幸せな子になる0~10歳の家庭教育』(ボーク重子/小学館)をもとに,効果的な家庭教育について学びます。

「~しなさい」を止めて子どもの意見を聞く

親が子どもに命令して言うことを聞かせるのは簡単かもしれません。しかし,子どもの自己肯定感や主体性を育てるために,親が子どもに無理やり何かをさせようとしてはいけないと筆者は言います。

子どもは大人から意見を求められると,それだけで自分の存在意義を感じ,自己肯定感につながります。加えて,これからの時代は自分の頭で考えられる子どもを育てることが大切です。

親の言うことを聞かせるだけでは、自分の考えを持たない人間、指示待ち人間、もしかしたらロボットやAIに代替される人間になってしまうかもしれません。

誰かに「こうしなさい」と言われても、それが違うと思うなら、「それより、もっといい方法を考えたから、僕はこうする」と意見を言う。そして、どんな方法でも最後までやり遂げる。私はそんな子どもを育てたいと思ったのです。

 「~しなさい」という声かけを続けると,自分で考えられない子どもになる

 私の教室に来てくれた生徒さんで,中学生まで親に「~しなさい」と言われ続けて育った子がいました。身の回りのことも勉強面も「次は~しなさい」と常にお母さんが教えてくれるので,自分で考える習慣がありませんでした。

「分からない問題があったら言ってね」と伝えても,自分で質問することができません。どの問題が分からないか,どこまで分かるのか・どこから分からないかを自分で考えたことが無かったのです。いつもお母さんが先回りして「この問題が分からなかったんでしょ」「これはこうやって解くのよ」と教えてくれていたからです。

その子は勉強面で伸び悩んでいましたが,自分の好きなことや将来の夢も分からないようでした。高校生,大学生になっても,このような状態が続くと心配です。自分で考えられない指示待ち人間になってしまうでしょう。

子どもを信じることが大切

子どもに指示を出してしまう保護者の方は,我が子を思うあまり,「うちの子はまだできない。できなかったらかわいそう」「だから指示を出してあげないと」と考えてしまうようです。しかし,親が指示を出し続けていると,子どもはいつまでたっても自分でできるようになりません。最初はできなくても,必ずできるようになると信じて,手を離していくことが大切です。ぜひ子どもを信じて見守りましょう。

 

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おすすめのプログラミング書籍『小学生からはじめるわくわくプログラミング』のご紹介

今回はおすすめのプログラミング書籍『小学生からはじめるわくわくプログラミング』(阿部和広 著/日経BP社)についてご紹介します。

小学生からはじめるわくわくプログラミング

小学生からはじめるわくわくプログラミング

  • 作者:阿部 和広
  • 発売日: 2014/04/09
  • メディア: Kindle版
 

教科学習と関連したプログラムを作れる

本書を通して,算数,国語,理科,社会等のテーマに沿ったプログラムを作ることができます。ご家庭でプログラミングを学びたいというお子様にはもちろん,どのようなプログラミング授業を実施しようか検討中の先生方にもおすすめです。

試行錯誤のプロセスを体感できる

  • まずはプログラムの一部を作ってみる
  • 再生して動きを確かめてみる
  • 上手くいかない場合,プログラムのどこに問題があるのかを考える
  • どのようにプログラムを変更すれば良いかを解説

このように内容が展開していくので,プログラミングで重要な試行錯誤のプロセスを体感することができます。論理的な思考を養うことができます。

 

コンテンツは異なりますが,Scratch3.0に対応した新しいバージョンも発売されたようです。ぜひチェックしてみてください。

子どもに「ダメ!」な理由を論理的に伝えよう

『「非認知能力」の育て方 心の強い幸せな子になる0~10歳の家庭教育』(ボーク重子/小学館)をもとに,効果的な家庭教育について学びます。

論理的な対話で子どもの自制心を伸ばす

子どもが何かを要求してきたとき,「ダメ!」と怒ったり,無視したりするのではなく,論理的に理由を説明しましょう。

[例]

  • 忙しくて一緒に遊べないとき:「今,お掃除をしているから,少し待ってね。ママがお掃除をしないと埃でまたくしゃみが出ちゃうからね」
  • 階段で遊んではいけないことを伝えるとき:「階段から落ちたら痛い思いをするかもしれない。もしかしたら,身体が動かなくなってしまうかもしれない。そうなったらママは悲しいよ」

3歳児までの乳幼児は別として、それ以降の時期は子どもの要求に対して、論理的理由つきの「ちょっと待って」で自制心を伸ばすことができるのです。

何かの行動について、「だめ」と禁止しなければいけないときにも、子どもにきちんとのその理由を説明すると、相互理解につながります。

 自制心を伸ばすと優秀な子どもに育つ

自制心は,子どもの成績や健康管理に大きな影響を及ぼすという研究結果があります。

【実験内容】

子どもの好物であるマシュマロを目の前に置き,大人が戻ってくるまで我慢できたらもう一つあげる約束をする。実際に子どもがマシュマロを食べるのを我慢できるかを調べる。

【実験結果】

約3分の1の子どもは15分間我慢して2つ目のマシュマロをもらうことができたが,残りの3分の2の子どもは我慢できずにマシュマロを食べてしまった。

→我慢できた3分の1の子どもを追跡調査すると,SAT(大学進学適性試験)の点数が高く,学業面で著しく優秀であり,肥満指数が低いなど健康管理にも優れていた

 

 自制心は,生まれつき備わった力というより,幼い時期から長い時間をかけて備わっていくものだと筆者は言います。ぜひ普段から親が丁寧に言葉かけをすることで,子どもの自制心を伸ばしましょう。

 

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子どもへの否定的な言葉かけを止めよう

『「非認知能力」の育て方 心の強い幸せな子になる0~10歳の家庭教育』(ボーク重子/小学館)をもとに,効果的な家庭教育について学びます。

否定的な言葉かけに気を付けよう

親が子どもに話しかける言葉が多いほど,子どものIQテストの得点も高くなるという研究結果があります。しかし,「ダメ!」,「やめなさい!」などの否定的な言葉は例外で,子どもの言語習得などを低く抑えていることがわかりました。

他にも否定的な言葉かけを止めた方が良い理由があります。

  • 否定の言葉に効果がないから。否定的な言葉かけをしたからといって子どもは言うことを聞かない。
  • 否定的な言葉かけは子どもの自己肯定感を下げ,自発的にやろうとする気持ちをなくしてしまう
  • 反抗心を煽り,聞く耳持たずの子どもになるかもしれない。(怒鳴られて育った子どもは,ティーンエイジャーになるころには親の言うことを聞かなくなるという調査結果がある。)
  • 子どもが問題行動に走ったり,うつ傾向になったりすることがある。

どうしようもないことを責めない

子どもが何かできないとき,否定的な言葉かけをしてしまうこともあるかもしれません。「どうしてこんなことができないの!」「どうしてもっと速く走れないの!」「どうしてこんなに簡単な問題が解けないの!」など,その子にはどうしようもないことを責めるのは止めましょう

たとえば運動が苦手な子に、「どうしてもっと速く走れないの!」などと言っても無意味であるばかりか、その子の自己肯定感を低くするだけです。

肯定的な言葉かけに変える

否定の言葉をなるべく肯定的な言葉に変えるようにしましょう。

×「部屋を片付けなければテレビを観てはいけない」

→○「オモチャを片付けたらテレビを観よう」

×「寝る前にトイレに行かないとダメ」

→○「トイレに行ってから寝ようね」

子どもが何かできないとき,「どうやったらできるかな?」と一緒に考えるのも効果的だと思います。「どうやったらお片づけができるかな?」「どうやったら同じ間違いをしないと思う?」と声かけして,今後の対策を立てましょう。このような言葉かけを続けると,成長とともに子ども自らが考え,問題を解決できるようになるはずです。

 

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子どもの能力ではなく努力を褒めよう

『「非認知能力」の育て方 心の強い幸せな子になる0~10歳の家庭教育』(ボーク重子/小学館)をもとに,効果的な家庭教育について学びます。

効果的な褒め方については,過去の記事で何度かご紹介していますが,本書でも扱われていたので,今一度整理してみたいと思います。

効果的な褒め方とは

子どもを褒めて育てることは大切ですが,やみくもに褒めたらいいというわけではありません。どのように褒めるのが効果的なのでしょうか。本書では次のような研究結果が紹介されています。

【実験内容】

10代の子どもたちにIQテストを解かせて,次のような2種類の方法で褒める

1つ目のグループ:「○点も取ったの、あなたは頭がいいね!」というように「能力」や「結果」を褒める

2つ目のグループ:「○点も取ったの、よく頑張ったね!」というように「努力」や「プロセス」を褒める

【実験結果】

1つ目のグループ:

  • 才能が無いと思われたくないので難しい問題を避けようとする
  • 問題が難しくなると楽しめなくなる
  • 失敗が怖くなる

2つ目のグループ:

  • より難しい問題を選ぶ
  • 努力を褒められるので挑戦すること自体が楽しくなる
  • ますます成長していくことができる

生まれつきの能力や資質,そして結果を褒めるより,そこに至ったプロセスや努力を褒める方が子どものやる気を引き出せることが分かります。

子どもの能力ではなく努力を褒めよう

能力を褒めると,「私には能力はあるけれど勉強をしていないだけ。やる気を出せばできる」という言い訳を自分に用意するようになると筆者は言います。

筆者は自身の子どもに対して,努力を気にかけて褒め,次のようなことを実践していたそうです。

  • どこが良かったのかを具体的に褒める→子どもは,親がしっかり自分のことを見ていてくれたと感じ,次の成長につながる
  • 「良かったこと」のほかにもう一つ,改善の余地のありそうなことも伝える→次はもっと良くなるように頑張ろうと子どもに思わせる

やみくもに褒めるのではなく,子どものやる気を引き出すような褒め方をぜひ心がけてみてください。

 

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