今すぐ止めて!子どもをダメにする甘い親の言動

こちらのテーマについて,スタンドエフエムでお話ししたところ,再生回数が多かったため,ブログでも記載いたします。

stand.fm
厳しい親と甘い親なら,甘い親の方が子どもにとって良くないと思います。ここで言う厳しい親というのは,頭ごなしに怒ったり,親の意見を押し付けたりする親ではなく,ルールや約束に厳格で必要な叱ることができる親のことです。

このような厳格な親だと,子どもは親の発言を聞いて気づきを得られます。甘い親は見方によっては優しいと言えるのかもしれませんが,長期的に見て子どものためになりません

具体的にどのような親の言動が良くないのか,甘い親の特徴とは何かを考えていきたいと思います。

子どもをダメにする甘い親の言動

①約束を破ったのに叱らない

子どもが「何時から勉強するね」と自分からした約束だったり,「習い事は何級まで続けよう」と家庭で決めたことだったり,約束事を破ったときにきちんと叱ることが大事です。

有耶無耶にしてしまったり,多目に見たり,結局,約束やルールが機能していないというご家庭を目にします。それでは約束やルールの意味がなく,子どもは自分の言動に責任を持てるようになりません

決めたルールがもし実情に適していない場合は,見直して変えるのも良いでしょう。また,親自身もルールを守ることが大事です。親の背中で約束を守ることの大切さを示しましょう


②子どものいいなりになってしまっている

「頑張るからこれ買って!」と言われてご褒美を先にあげる,目標が達成できていないのに「かわいそうだから」とご褒美をあげる親がいます。子どもが「辞めたい!」と言ったら,習い事をすぐに辞めさせる親もいます。

親の基準で「これは良くないな」と思ったら,子どもが悲しむから,不貞腐れるからなど子どもの反応は関係なく,教育だと思ってその基準を貫いてください。その方が長期的に見て子どものためになります。

「ご褒美は目標が達成できないともらえないんだ。確かにもっと頑張れたもんな」「今度はこうしよう!」と子ども自らが考えるきっかけになります。

習い事も辞めたいと思っていたけれども,壁を乗り越えたらまた楽しくなってきた,一時的なスランプだったということも少なくありません。すぐに辞めてしまうと,このように壁を乗り越える経験ができず,辞め癖がついてしまいます。

stand.fm


③頑張っていないのに褒める

子どもに自信を付けてほしいから,やる気を出してほしいからと何でも褒めるのは良くありません。そのような教育は,子どもを実力の伴わないナルシストにしてしまいます。実際にそのように育った子どもを何人も知っています。

stand.fmむやみやたらに褒めるのではなく,子どもが頑張っていたら褒める,その子の中で成長が見られたら褒めるようにしましょう。

今回は子どもをダメにする甘い親の言動をご紹介しました。「やってしまっていないかな?」とぜひ日常生活を振り返ってみてください。

 

【関連コンテンツ】

stand.fm

stand.fm

stand.fm

その教育,本当に効果があるの?因果関係や第三の要因について考えよう

スタンドエフエムで本テーマについてお話ししたところ,再生回数が多かったのでブログにも記載しておきます。

stand.fm

「読書すると学力が高くなる」のは本当か?

これは『学力の経済学』で挙げられていた話ですが,「読書をすると学力が高くなる」という因果関係は不明で,「学力が高いから読書をする」という結果があるだけだということです。

「学力」の経済学

「学力」の経済学

  • 作者:中室牧子
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
Amazon

「読書」と「学力」以外の第3の要因,たとえば「子どもに対する親の関心の高さ」が関係している可能性があります。子どもに対する関心が高い親は,子どもに本を買い与えたり,勉強するように促したりします。

「読書をすると学力が高くなる」という相関関係がないのに,「読書しなさい!」と本を買い与えても効果は期待できません

読書をしても読解力は付かないかもしれない

実際,生徒さんや私の友人の中にも「読書が趣味です!」と言う人がいますが,会話してみると全然内容を理解できていないことがあります。このようなことを考慮すると,子どもに読書をさせること自体にどれくらい意味があるのかな?と疑問に思います。

保護者の方に聞かれることが多いので,私の子どものころのお話をすると,私はそんなに読書をしませんでした。親に「読書しなさい」と言われることもありませんでした。しかし国語は得意で成績もずっと良かったです。

なぜ読書をしなかったかと言うと,習い事や部活,勉強で忙しく,単純に読書をする時間がなかったからです。
日ごろから文章は接する機会はたくさんあります。特に学校の授業では,どの教科でも必ず文章に触れるでしょう。長さは短いかもしれませんが良質な文章なので,何かを学び取るには十分です。
小説や漫画のようなものを漫然と読むより,学校の授業で文章に触れる機会を大切にした方が(先生の話をきちんと聞く,問題を解いて理解を深める等),よほど凝縮された学びがあると子どもごころながらに感じていました。
(「読解力を高める」「学力を高める」という目的にそぐわないだけで,趣味で楽しむために小説や漫画を読むことを否定しているのではありません。)
★読解力や国語力の高め方に関するコンテンツはこちら
「読書しなさい」と子どもに押し付ける親がいますが,子どもが忙しかったり,読書があまり好きでなかったりする場合は,子どもの好きなことに時間をかけた方が学びが多いと思います。

本当に因果関係があるのか考えてみることが大切

もう一つ具体的な事例をご紹介します。「リビングで勉強するのがいいらしい」とアメリカの教育についての本で読み,子どもをずっとリビングで勉強させていた保護者の方がいました。
 
親がつきっきりで教え,口を出し過ぎた結果,子ども自身で考えられない状態になってしまいました。私がその子の授業を担当したとき,私が何か教えてくれるのをずっと待っていました。「分からないところはなかった?」「この問題はどうだった?」と質問すると,分からないところが分からないから質問できないようでした。
 
アメリカと日本では学習内容も異なり,親と子の関わり方も違います。親と子の境界線がはっきりしており,過干渉にならないからこそ,リビングで学習する学習法が効果的なのかもしれません。このような要因を考慮せずに安易に教育法を真似ると,今回のように逆効果になってしまうこともあるのです。
 
朝食を食べると頭がよくなる,テレビを見たりゲームをしたりするのが1日1時間以内の子は学力が高い……など,教育について巷では色々なことが言われています。その教育法を取り入れる前に,「本当に因果関係があるのかな?」「他の要因はないのかな?」と考えてみることが大切です。
 

効果的な暗記法とノートの使い方~『「超」勉強力』から学ぶ家庭教育⑪

『「超」勉強力』(中野信子, 山口真由 著/プレジデント社)をもとに,効果的な家庭教育について考えます。

「超」勉強力

「超」勉強力

 

効果的な暗記法について

「暗記が苦手で全く覚えられない」という相談を受けることがありますが,本書では効果的な暗記法が紹介されています。

「自分ごと化」しよう

「勉強する内容やテーマに対して,その世界の中に”入り込む”イメージで覚えると上手くいく」と著者の中野氏は言います。

  • 「本能寺の変」について覚えたいなら,自分が明智光秀になったような気持ちで教科書を読む。
  • 地理なら自分が「ゴルゴ13」の主人公になったつもりでいろいろな国へ飛び回っていく。
  • 化学「ファンデルワールス力」という作用について覚えるなら,自分が分子になった気持ちで「手をつなぐわけじゃなくても,お互い好きだから近くにいようね」とイメージして覚える。

このように「自分ごと化」すると格段に覚えやすくなるそうです。

綺麗なノートを作っても内容を覚えていなければ意味がない

中野氏は綺麗にノートをまとめる学習法に疑問を呈します。

[……] このような(綺麗なノートを作る)勉強法には罠があります。それは、「満足感」だけが高まってしまうということ。要は、「勉強した気」になってしまうのです。[……]

厳しい言い方かもしれませんが、板書をきれいに写しても、内容を覚えていなければなんの役にも立ちません

以前,スタンドエフエムで「ノートが綺麗な子が陥りがちな落とし穴」についてお話ししました。

stand.fm

 中野氏は,先生が教科書に書いていないことや,重要なことを話していると感じたときにノートに記録していたそうです。そして,帰宅後,自分だけが見るための「1日の振り返り」ノートを作成したと言います。今日やったことを自分なりにまとめて,頭の中で結びつける作業を中学高校を通して続けていたそうです。

暗記法やノートの使い方を工夫して,ぜひ自分に合った学習法を見つけていきましょう。

 

【関連コンテンツ】

blog.terak.jp

blog.terak.jp

stand.fm

答えを見て学習するのは良い?悪い?効果的な学習法について 

本テーマについては,スタンドエフエムでもお話ししましたが,再生回数が多かったためブログにも記載します。

stand.fm

「答えを見て学習するのは良くない」と思っている保護者の方やお子様がいますが,答えを見て学習することは効果的です。解き方が全く分からないとき,答えを読み解きながら,解き方の流れや考え方を把握しましょう。

答えを見て学習するときには,次の2点に気を付けてください。

①まずは自分で考えてみること

一度自分で考えてみて,それでも分からなければ答えを見るようにしましょう。最初から答えを見てしまうと,内容が頭に残りません。「どう解くんだろう?」と懸命に考えたからこそ,答えを見た際「そう解くのか!」と学びがあります。

最初から答えを見て,そのまま全てノートに書き写す子がいますが,これでは自分がどこまでできるか,どこからできないかが分かりません。学習を効果的に進めるためには,自分ができないところを重点的に取り組んでいく必要があります。

stand.fm

答えを見ずにやってみて,できる問題・できない問題を区別すること,できない問題だけ何度もやることが大切です。

②答えを見ずに解き方を再現できるか確認する

答えを見た後,答えを閉じて,自分で解き方を再現できるかチェックしてみましょう。「分かった!」と思っても,解き方を再現できないことは意外にも多いですが,それは理解が完璧ではないということです。

答えを閉じた後,すぐに解けるか確認する→それができたら少し時間を空けて再確認する(1日後,1週間後というようにどんどん期間を空ける)ようにしましょう。このような反復演習を行うことで,解き方の「型」を身に付けることができます。

stand.fm
問題が難しくなればなるほど,答えを研究して,考え方や解法を自分のものにすることは大切です。私自身も高校生のとき,特に東大過去問については,よく答えを見て学習していました。ぜひ答えを上手く活用して,効果的に学習を進めましょう

 

【関連記事】

blog.terak.jp

blog.terak.jp

blog.terak.jp

勉強を「やらせる」と子どもは勉強嫌いになる~『「超」勉強力』から学ぶ家庭教育⑩

『「超」勉強力』(中野信子, 山口真由 著/プレジデント社)をもとに,効果的な家庭教育について考えます。

「超」勉強力

「超」勉強力

 

「義務としての学び」だけではこれからの社会を生き抜けない

前回の記事で「義務としての学び」と「よろこびとしての学び」についてご紹介しました。

blog.terak.jp

「義務としての学び」をある程度の期間続けることは大切ですが,勉強は「やらされている」と感じてしまうと絶対にうまくいかないと中野氏は言います。

人から与えられたり,強制されたりすると,自分の気持ちとずれて嫌になってしまい,その先にある「よろこびとしての学び」に到達できなくなってしまいます。 

そして「義務としての学び」を続け,学歴や資格を得ても,将来安泰とは言えない時代が到来しています。

(だからこそ,塾や親から言われて受験勉強に打ち込むのではなく)自分で自分を「よろこびとしての学び」に到達させる力こそが、これからの社会を「生き延びて」いくうえで問われているのではないでしょうか。

「義務としての学び」の比重を見直そう

学習が上手くいっていない家庭は,子どもに勉強を「やらせよう」としていると事業を通して感じます。

  • 無理やり塾に通わせる
  • 親がドリルを買い与えてやらせる
  • 親が子どもにつきっきりで教える
  • 勉強に興味を持たせようと親が子どもに必要以上に関わる

もちろん子どもに学習習慣をつけるために,親がある程度関わることは大切ですが,このような勉強を「やらせよう」とする親の態度を子どもが感じ取ってしまうと,勉強が嫌になってしまいます。

脳科学の観点では,人間はそもそも「学ばないこと」がストレスになる生き物だと中野氏は言います。前回記事でもご紹介した通り,「よろこびとしての学び」に子ども自身で到達できるように,次のような取り組みを行いましょう。

  • 子どもの好きなこと・習い事をさせる。勉強だけでなく音楽もスポーツもアートも何事も「学び」です。子どもが好きなことにとことん取り組ませましょう。「義務としての学び」「よろこびとしての学び」の両方を経験できるでしょう。
  • 子どもの好きな教科や教材にとことん取り組ませる。地図パズル,学習漫画,実験キット,学習アプリなど題材は何でも良いです。純粋に知る喜び,学んだり考えたりすることの楽しさを体感できるでしょう。

勉強や親がやらせたいことに比重を置き過ぎず, 子どもがやりたいことに取り組ませましょう。

 

【関連コンテンツ】

blog.terak.jp

stand.fm

stand.fm

【プログラミング,自由研究,読書感想文】夏休み特別イベントを開催します

遠鉄スポーツクラブ エスポ浜松にて夏休み特別イベントを開催します。

f:id:terakinc:20210709171815j:plain

① プログラミング×謎解き 7/23(金), 8/25(水)開催

ヒントを上手に使って3人1組のチームでお題のゲームを完成させましょう。どのチームが一番早くゲームを完成させられるかな?

f:id:terakinc:20210709171751p:plain

② プログラミング×RPG 8/18(水)開催

一人一人がプログラミングの世界の中のキャラクターになりきってセリフを考え,チームで動く絵本のストーリーを完成させましょう。

f:id:terakinc:20210709171746p:plain

両講座とも,作った作品はご自宅でもご覧いただけます。プログラミングが初めてのお子様もお気軽にご参加くださいませ

f:id:terakinc:20210709171741j:plain

③ 夏休み自由研究~レポート作成のコツを学ぼう! 8/4(水)開催

実験や調査結果を筋道立てて分かりやすくまとめる練習を行います。

④ 読書感想文~書き方のコツを学ぼう! 8/4(水)開催

アイデアの整理の仕方,深め方,文章へのまとめ方をお伝えします。

「自由研究が上手くまとめられない」「読書感想文がなかなか書けずに困っている」という方,ぜひお気軽にご参加くださいませ。

f:id:terakinc:20210709171810j:plain

お申し込みは,エスポ浜松 053-462-4430にお電話をお願いいたします。皆様のご参加をお待ちしております!

子どもに学習の楽しさを知ってもらうためには/2種類の学び~『「超」勉強力』から学ぶ家庭教育⑨

『「超」勉強力』(中野信子, 山口真由 著/プレジデント社)をもとに,効果的な家庭教育について考えます。

「超」勉強力

「超」勉強力

 

 「義務としての学び」と「よろこびとしての学び」

著者の中野氏は,学びには「義務としての学び」と「よろこびとしての学び」の二つの形があると言います。

語学を例に考えると,「義務としての学び」は,基本的な文法や知っておくべき単語やフレーズの学習など,筋トレのように積み重ねる部分です。「義務としての学び」がある程度できてはじめて,言葉が通じないと思っていた相手を笑わせられた,異文化の人が持つ価値観や思考に触れて新しい発見をした等,「よろこびとしての学び」を味わうことができます。

学ぶことがつらい人は,「義務としての学び」の比重が大きくなり過ぎており,学ぶことの楽しさに辿り着いていないのではと中野氏は推測します。

〔……〕「義務としての学び」を積み重ねて、基礎的な力やスキルをある程度身につけなければ、いつまで経っても「よろこびとしての学び」に到達できないということになります。その結果、勉強に飽きてしまったり嫌になったりして、半ばで挫折するということになるのです。

「義務としての学び」「よろこびとしての学び」のどちらも大切

子どもの年齢が小さいほど,書き取りや計算ドリルなど,「義務としての学び」の比重が大きく,勉強の楽しさが分からない,「よろこびとしての学び」に気づけない子も多いように思います。

「義務としての学び」と「よろこびとしての学び」はどちらも大切です。中野氏が言うように「義務としての学び」を積み重ねなければ,学年が上がったときに「よろこびとしての学び」を感じることができません。したがって学校の宿題をはじめとした基礎学習を行うことはとても大切です。

「よろこびとしての学び」を子どもに感じてもらうために,ぜひ次のような取り組みをしましょう。

  • 子どもの好きな習い事をさせる。勉強だけでなく習い事も「学び」です。年齢に関係なく「義務としての学び」「よろこびとしての学び」の両方を経験できるでしょう。
  • 子どもの好きな教科や教材にとことん取り組ませる。地図パズル,学習漫画,実験キット,学習アプリなど題材は何でも良いです。純粋に知る喜び,学んだり考えたりすることの楽しさを体感できるでしょう。

 ぜひ家庭教育に取り入れてみてください。

 

【関連コンテンツ】

blog.terak.jp

stand.fm

stand.fm

自分の得意なスキルを活かして勉強しよう~『「超」勉強力』から学ぶ家庭教育⑧

『「超」勉強力』(中野信子, 山口真由 著/プレジデント社)をもとに,効果的な家庭教育について考えます。

「超」勉強力

「超」勉強力

 

 

『「超」勉強力』(中野信子, 山口真由 著/プレジデント社)をもとに,効果的な家庭教育について考えます。

「超」勉強力

「超」勉強力

 

 国語力があれば数学や物理にも対応できる

本書では著者の山口氏の学習法について紹介されています。山口氏は数学や物理が苦手でしたが,国語力で学習をカバーしたと言います。

数学よりも国語が得意であるにもかかわらず,理系に進学した母親から,次のようなアドバイスをされたことがきっかけだったそうです。

数学は国語だからね

「とにかく問題をちゃんと読みなさい」

「何を問われているかを理解しなさい」

「最終的には解き方(解答に至る道筋)を覚えてしまいなさい」

このアドバイスがきっかけで,山口氏はとにかく問題文をしっかり読み,ストーリーに惹き付けられるような分野に絞って数学を学習するようにしたそうです。

(山口氏にはストーリーを意識して学習する方法が合っていたとのこと。詳細は以下の記事をご覧ください。)

blog.terak.jp

  • 苦手な分野は捨て,自分が惹きつけられる分野に絞り,その分野の取りこぼしをなくす
  • 途中の計算式をきっちり書き,「たしかめ算」も忘れないようにする
  • わかる問題を1点たりとも落とさないようにする

このようなことに気を付けた結果,東大の文系数学に対応できるようになったそうです。

自分の得意なスキルを活かそう

山口氏は試験勉強の王道は「自分の得意なスキルを活かす」ことだと述べています。

わたしは、子どものころから「読むこと(国語力)」が最大の武器でした。それをできる限り活かして、問題を正確に理解し、解答に至る過程を細大漏らさずに記載すること。そうすることで、苦手な数学や理科もクリアできたのです。

 お子様の得意なスキル・分野は何でしょうか。得意なスキルで苦手な教科をカバーする方法,ときには苦手な分野を捨てて得意な分野に絞ることなども考えてみてください。

 

【関連コンテンツ】

blog.terak.jp

stand.fm

stand.fm



子どもに合った学習法を見つけよう~『「超」勉強力』から学ぶ家庭教育⑦

『「超」勉強力』(中野信子, 山口真由 著/プレジデント社)をもとに,効果的な家庭教育について考えます。

「超」勉強力

「超」勉強力

 

 

『「超」勉強力』(中野信子, 山口真由 著/プレジデント社)をもとに,効果的な家庭教育について考えます。

「超」勉強力

「超」勉強力

 

 学習法は一通りではない

本書では著者の山口氏の学習法について紹介されています。山口氏は教科書でも参考書でも,すべてストーリーとして読んでいると言います。

〔……〕ストーリーとして読んでいくことで、流れとともに全体の内容を覚えやすくなります。そうすれば、自分の言葉でアウトプットできるようになるでしょう。

語呂合わせや映像と組み合わせて覚えるような方法もありますが,これらの方法は山口氏には合わなかったそうです。

〔……〕ものごとを単独で覚えるのが苦手なので、「いい国(1192)つくろう鎌倉幕府」と覚えてもまったくイメージがわきません。

子どもに合った学習法を見つけることが大切

私は逆に語呂合わせや視覚的に覚えることが多く,ストーリーとして読む学習法は苦手で内容が頭に入ってきませんでした。

どの学習法が良い・悪いというのではなく,その子に合った学習法を見つけることが大事です。そのためには,子ども自身で色々な学習法を試し,試行錯誤していくしかありません。「書かないと頭に入らないでしょ」「そんな学習法は止めなさい」と親が学習法を押し付けるのは良くありません。親に合った学習法と子どもに合う学習法は異なるからです。

子どもの学習法で成果が出ない場合は,「こんな方法はどうかな?」「今度はこの学習法を試してみよう」と一緒に話し合いながら,「この学習法どうだった?」「勉強しやすかった?」と子どもの意見を聞きながら,子どもに合った学習法を見つけていきましょう。

 

【関連コンテンツ】

stand.fm

blog.terak.jp

blog.terak.jp

blog.terak.jp