効果的な暗記法とノートの使い方~『「超」勉強力』から学ぶ家庭教育⑪

『「超」勉強力』(中野信子, 山口真由 著/プレジデント社)をもとに,効果的な家庭教育について考えます。

「超」勉強力

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効果的な暗記法について

「暗記が苦手で全く覚えられない」という相談を受けることがありますが,本書では効果的な暗記法が紹介されています。

「自分ごと化」しよう

「勉強する内容やテーマに対して,その世界の中に”入り込む”イメージで覚えると上手くいく」と著者の中野氏は言います。

  • 「本能寺の変」について覚えたいなら,自分が明智光秀になったような気持ちで教科書を読む。
  • 地理なら自分が「ゴルゴ13」の主人公になったつもりでいろいろな国へ飛び回っていく。
  • 化学「ファンデルワールス力」という作用について覚えるなら,自分が分子になった気持ちで「手をつなぐわけじゃなくても,お互い好きだから近くにいようね」とイメージして覚える。

このように「自分ごと化」すると格段に覚えやすくなるそうです。

綺麗なノートを作っても内容を覚えていなければ意味がない

中野氏は綺麗にノートをまとめる学習法に疑問を呈します。

[……] このような(綺麗なノートを作る)勉強法には罠があります。それは、「満足感」だけが高まってしまうということ。要は、「勉強した気」になってしまうのです。[……]

厳しい言い方かもしれませんが、板書をきれいに写しても、内容を覚えていなければなんの役にも立ちません

以前,スタンドエフエムで「ノートが綺麗な子が陥りがちな落とし穴」についてお話ししました。

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 中野氏は,先生が教科書に書いていないことや,重要なことを話していると感じたときにノートに記録していたそうです。そして,帰宅後,自分だけが見るための「1日の振り返り」ノートを作成したと言います。今日やったことを自分なりにまとめて,頭の中で結びつける作業を中学高校を通して続けていたそうです。

暗記法やノートの使い方を工夫して,ぜひ自分に合った学習法を見つけていきましょう。

 

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答えを見て学習するのは良い?悪い?効果的な学習法について 

本テーマについては,スタンドエフエムでもお話ししましたが,再生回数が多かったためブログにも記載します。

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「答えを見て学習するのは良くない」と思っている保護者の方やお子様がいますが,答えを見て学習することは効果的です。解き方が全く分からないとき,答えを読み解きながら,解き方の流れや考え方を把握しましょう。

答えを見て学習するときには,次の2点に気を付けてください。

①まずは自分で考えてみること

一度自分で考えてみて,それでも分からなければ答えを見るようにしましょう。最初から答えを見てしまうと,内容が頭に残りません。「どう解くんだろう?」と懸命に考えたからこそ,答えを見た際「そう解くのか!」と学びがあります。

最初から答えを見て,そのまま全てノートに書き写す子がいますが,これでは自分がどこまでできるか,どこからできないかが分かりません。学習を効果的に進めるためには,自分ができないところを重点的に取り組んでいく必要があります。

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答えを見ずにやってみて,できる問題・できない問題を区別すること,できない問題だけ何度もやることが大切です。

②答えを見ずに解き方を再現できるか確認する

答えを見た後,答えを閉じて,自分で解き方を再現できるかチェックしてみましょう。「分かった!」と思っても,解き方を再現できないことは意外にも多いですが,それは理解が完璧ではないということです。

答えを閉じた後,すぐに解けるか確認する→それができたら少し時間を空けて再確認する(1日後,1週間後というようにどんどん期間を空ける)ようにしましょう。このような反復演習を行うことで,解き方の「型」を身に付けることができます。

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問題が難しくなればなるほど,答えを研究して,考え方や解法を自分のものにすることは大切です。私自身も高校生のとき,特に東大過去問については,よく答えを見て学習していました。ぜひ答えを上手く活用して,効果的に学習を進めましょう

 

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勉強を「やらせる」と子どもは勉強嫌いになる~『「超」勉強力』から学ぶ家庭教育⑩

『「超」勉強力』(中野信子, 山口真由 著/プレジデント社)をもとに,効果的な家庭教育について考えます。

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「義務としての学び」だけではこれからの社会を生き抜けない

前回の記事で「義務としての学び」と「よろこびとしての学び」についてご紹介しました。

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「義務としての学び」をある程度の期間続けることは大切ですが,勉強は「やらされている」と感じてしまうと絶対にうまくいかないと中野氏は言います。

人から与えられたり,強制されたりすると,自分の気持ちとずれて嫌になってしまい,その先にある「よろこびとしての学び」に到達できなくなってしまいます。 

そして「義務としての学び」を続け,学歴や資格を得ても,将来安泰とは言えない時代が到来しています。

(だからこそ,塾や親から言われて受験勉強に打ち込むのではなく)自分で自分を「よろこびとしての学び」に到達させる力こそが、これからの社会を「生き延びて」いくうえで問われているのではないでしょうか。

「義務としての学び」の比重を見直そう

学習が上手くいっていない家庭は,子どもに勉強を「やらせよう」としていると事業を通して感じます。

  • 無理やり塾に通わせる
  • 親がドリルを買い与えてやらせる
  • 親が子どもにつきっきりで教える
  • 勉強に興味を持たせようと親が子どもに必要以上に関わる

もちろん子どもに学習習慣をつけるために,親がある程度関わることは大切ですが,このような勉強を「やらせよう」とする親の態度を子どもが感じ取ってしまうと,勉強が嫌になってしまいます。

脳科学の観点では,人間はそもそも「学ばないこと」がストレスになる生き物だと中野氏は言います。前回記事でもご紹介した通り,「よろこびとしての学び」に子ども自身で到達できるように,次のような取り組みを行いましょう。

  • 子どもの好きなこと・習い事をさせる。勉強だけでなく音楽もスポーツもアートも何事も「学び」です。子どもが好きなことにとことん取り組ませましょう。「義務としての学び」「よろこびとしての学び」の両方を経験できるでしょう。
  • 子どもの好きな教科や教材にとことん取り組ませる。地図パズル,学習漫画,実験キット,学習アプリなど題材は何でも良いです。純粋に知る喜び,学んだり考えたりすることの楽しさを体感できるでしょう。

勉強や親がやらせたいことに比重を置き過ぎず, 子どもがやりたいことに取り組ませましょう。

 

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【プログラミング,自由研究,読書感想文】夏休み特別イベントを開催します

遠鉄スポーツクラブ エスポ浜松にて夏休み特別イベントを開催します。

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① プログラミング×謎解き 7/23(金), 8/25(水)開催

ヒントを上手に使って3人1組のチームでお題のゲームを完成させましょう。どのチームが一番早くゲームを完成させられるかな?

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② プログラミング×RPG 8/18(水)開催

一人一人がプログラミングの世界の中のキャラクターになりきってセリフを考え,チームで動く絵本のストーリーを完成させましょう。

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両講座とも,作った作品はご自宅でもご覧いただけます。プログラミングが初めてのお子様もお気軽にご参加くださいませ

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③ 夏休み自由研究~レポート作成のコツを学ぼう! 8/4(水)開催

実験や調査結果を筋道立てて分かりやすくまとめる練習を行います。

④ 読書感想文~書き方のコツを学ぼう! 8/4(水)開催

アイデアの整理の仕方,深め方,文章へのまとめ方をお伝えします。

「自由研究が上手くまとめられない」「読書感想文がなかなか書けずに困っている」という方,ぜひお気軽にご参加くださいませ。

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お申し込みは,エスポ浜松 053-462-4430にお電話をお願いいたします。皆様のご参加をお待ちしております!

子どもに学習の楽しさを知ってもらうためには/2種類の学び~『「超」勉強力』から学ぶ家庭教育⑨

『「超」勉強力』(中野信子, 山口真由 著/プレジデント社)をもとに,効果的な家庭教育について考えます。

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 「義務としての学び」と「よろこびとしての学び」

著者の中野氏は,学びには「義務としての学び」と「よろこびとしての学び」の二つの形があると言います。

語学を例に考えると,「義務としての学び」は,基本的な文法や知っておくべき単語やフレーズの学習など,筋トレのように積み重ねる部分です。「義務としての学び」がある程度できてはじめて,言葉が通じないと思っていた相手を笑わせられた,異文化の人が持つ価値観や思考に触れて新しい発見をした等,「よろこびとしての学び」を味わうことができます。

学ぶことがつらい人は,「義務としての学び」の比重が大きくなり過ぎており,学ぶことの楽しさに辿り着いていないのではと中野氏は推測します。

〔……〕「義務としての学び」を積み重ねて、基礎的な力やスキルをある程度身につけなければ、いつまで経っても「よろこびとしての学び」に到達できないということになります。その結果、勉強に飽きてしまったり嫌になったりして、半ばで挫折するということになるのです。

「義務としての学び」「よろこびとしての学び」のどちらも大切

子どもの年齢が小さいほど,書き取りや計算ドリルなど,「義務としての学び」の比重が大きく,勉強の楽しさが分からない,「よろこびとしての学び」に気づけない子も多いように思います。

「義務としての学び」と「よろこびとしての学び」はどちらも大切です。中野氏が言うように「義務としての学び」を積み重ねなければ,学年が上がったときに「よろこびとしての学び」を感じることができません。したがって学校の宿題をはじめとした基礎学習を行うことはとても大切です。

「よろこびとしての学び」を子どもに感じてもらうために,ぜひ次のような取り組みをしましょう。

  • 子どもの好きな習い事をさせる。勉強だけでなく習い事も「学び」です。年齢に関係なく「義務としての学び」「よろこびとしての学び」の両方を経験できるでしょう。
  • 子どもの好きな教科や教材にとことん取り組ませる。地図パズル,学習漫画,実験キット,学習アプリなど題材は何でも良いです。純粋に知る喜び,学んだり考えたりすることの楽しさを体感できるでしょう。

 ぜひ家庭教育に取り入れてみてください。

 

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自分の得意なスキルを活かして勉強しよう~『「超」勉強力』から学ぶ家庭教育⑧

『「超」勉強力』(中野信子, 山口真由 著/プレジデント社)をもとに,効果的な家庭教育について考えます。

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『「超」勉強力』(中野信子, 山口真由 著/プレジデント社)をもとに,効果的な家庭教育について考えます。

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 国語力があれば数学や物理にも対応できる

本書では著者の山口氏の学習法について紹介されています。山口氏は数学や物理が苦手でしたが,国語力で学習をカバーしたと言います。

数学よりも国語が得意であるにもかかわらず,理系に進学した母親から,次のようなアドバイスをされたことがきっかけだったそうです。

数学は国語だからね

「とにかく問題をちゃんと読みなさい」

「何を問われているかを理解しなさい」

「最終的には解き方(解答に至る道筋)を覚えてしまいなさい」

このアドバイスがきっかけで,山口氏はとにかく問題文をしっかり読み,ストーリーに惹き付けられるような分野に絞って数学を学習するようにしたそうです。

(山口氏にはストーリーを意識して学習する方法が合っていたとのこと。詳細は以下の記事をご覧ください。)

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  • 苦手な分野は捨て,自分が惹きつけられる分野に絞り,その分野の取りこぼしをなくす
  • 途中の計算式をきっちり書き,「たしかめ算」も忘れないようにする
  • わかる問題を1点たりとも落とさないようにする

このようなことに気を付けた結果,東大の文系数学に対応できるようになったそうです。

自分の得意なスキルを活かそう

山口氏は試験勉強の王道は「自分の得意なスキルを活かす」ことだと述べています。

わたしは、子どものころから「読むこと(国語力)」が最大の武器でした。それをできる限り活かして、問題を正確に理解し、解答に至る過程を細大漏らさずに記載すること。そうすることで、苦手な数学や理科もクリアできたのです。

 お子様の得意なスキル・分野は何でしょうか。得意なスキルで苦手な教科をカバーする方法,ときには苦手な分野を捨てて得意な分野に絞ることなども考えてみてください。

 

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子どもに合った学習法を見つけよう~『「超」勉強力』から学ぶ家庭教育⑦

『「超」勉強力』(中野信子, 山口真由 著/プレジデント社)をもとに,効果的な家庭教育について考えます。

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 学習法は一通りではない

本書では著者の山口氏の学習法について紹介されています。山口氏は教科書でも参考書でも,すべてストーリーとして読んでいると言います。

〔……〕ストーリーとして読んでいくことで、流れとともに全体の内容を覚えやすくなります。そうすれば、自分の言葉でアウトプットできるようになるでしょう。

語呂合わせや映像と組み合わせて覚えるような方法もありますが,これらの方法は山口氏には合わなかったそうです。

〔……〕ものごとを単独で覚えるのが苦手なので、「いい国(1192)つくろう鎌倉幕府」と覚えてもまったくイメージがわきません。

子どもに合った学習法を見つけることが大切

私は逆に語呂合わせや視覚的に覚えることが多く,ストーリーとして読む学習法は苦手で内容が頭に入ってきませんでした。

どの学習法が良い・悪いというのではなく,その子に合った学習法を見つけることが大事です。そのためには,子ども自身で色々な学習法を試し,試行錯誤していくしかありません。「書かないと頭に入らないでしょ」「そんな学習法は止めなさい」と親が学習法を押し付けるのは良くありません。親に合った学習法と子どもに合う学習法は異なるからです。

子どもの学習法で成果が出ない場合は,「こんな方法はどうかな?」「今度はこの学習法を試してみよう」と一緒に話し合いながら,「この学習法どうだった?」「勉強しやすかった?」と子どもの意見を聞きながら,子どもに合った学習法を見つけていきましょう。

 

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<誰でも解けるようになる!>論述問題・難問を解くコツ~『「超」勉強力』から学ぶ家庭教育⑥

『「超」勉強力』(中野信子, 山口真由 著/プレジデント社)をもとに,効果的な家庭教育について考えます。

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『「超」勉強力』(中野信子, 山口真由 著/プレジデント社)をもとに,効果的な家庭教育について考えます。

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 論述問題を解くポイントは出題者の意図を想像すること

本書では著者の山口氏の幼少期~大学時代の経験や学習に対する考え方等が紹介されています。その中で,論述問題を解くポイントは「出題者の意図を想像すること」だと書かれています。

〔……〕論述問題を解くことは、出題者が「どんな正解を思い浮かべてその問題をつくったか」を想像することに尽きます。そこで重要なのは、ある程度の情報量があってはじめて、出題者の意図を想像できるということ。

出題者の意図を想像するためには情報量が必要

山口氏は,出題者の意図を想像するために情報量が必要だと言います。

〔……〕どんな問題でも、解答に至る道筋の候補が複数見えているからこそ、「出題者はここでなにを書かせたいのだろう」と、いろいろ検討ができるわけです。自分が持っている情報量が少ないのに、突然、答えがひらめくなんてことは、残念ながらわたしにはまったくありませんでした。

基本となる知識・型が身に付いていないのに,難しい問題の解き方がひらめくということはありません。以前,スタンドエフエムやYouTubeで学習の守破離についてお話ししましたが,頭が良いから難しい問題が解けるのではなく,地道な努力を積み重ねて様々な解法・考え方を習得しているからこそ,難しい問題に対応できるようになります。

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山口氏は次のように述べています。

だからこそ、わたしは「知識偏重」で勉強を積み重ねたのです。よく勉強において、「頭が固い」「発想力がない」と悩む人がいます。これは実は、必要な情報量が足りていないだけの場合がとても多いものです。

たしかに、世の中にはひらめきの天才も存在します。しかし、それはあくまでも天才なのです。さらにいえば、そんな才能がなくても地道な勉強によって情報量を担保すれば、出題者の意図を想像することは十分に可能です。

必要な情報や基本となる解法を身に付けるために,具体的にどのように学習すればいいのかは,スタンドエフエムやYouTubeでお話ししているので,ぜひ参考にしてください。

 

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人生を上手に生き抜くために時間を有効活用しよう~『「超」勉強力』から学ぶ家庭教育⑤

『「超」勉強力』(中野信子, 山口真由 著/プレジデント社)をもとに,効果的な家庭教育について考えます。

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『「超」勉強力』(中野信子, 山口真由 著/プレジデント社)をもとに,効果的な家庭教育について考えます。

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 人生を上手に生き抜くために「段取り力」が大事

著者の山口氏は,仕事に忙しく物事をテキパキこなす母親に育てられ,子どもながらに「限られた時間を有効に使うことが大事」だと理解したそうです。

小学生になったころには、なにかの行動をする前に、自然とものごとの段取りを考えるクセがついていました。たとえば、毎朝、近所に住む女の子の家に迎えにいってから一緒に通学していました。ところが、呼び鈴を押してから5分か10分は待たされてしまうのです。そこで、経験則から待たされる時間も含めて逆算し、自分から意識的に早めに家を出るようになりました。

人より時間が必要なら,隙間時間を有効活用する

山口氏は,どんなに忙しくても頭と体をフルに使って乗り切ってしまう自身の母親を見て,早いうちから「わたしは母のようにうまくやれない」「自分は絶対に天才じゃない」と気づいたそうです。そこで山口氏は「人より時間をかけよう」と考えるようになりました。

〔……〕人が無意識に無駄にしている移動時間や休憩時間もわたしは有効に使わなければならないし、歯を磨いている時間や、5分程度の待ち時間だって後悔のないように使いたい。もちろん、そのための準備や段取りを意識する必要もあります。

〔……〕わたしは「ひとつの時間にひとつのことしかできない」タイプです。これは生まれ持った素質で簡単には変えられません。でも、だからこそ、歯磨きのような「習慣」や、移動や待ち時間などの「隙間時間」にフォーカスするようになったのです。

時間の使い方を見直そう

勉強が苦手な子,習い事がなかなか上達しない子を見ていると,時間を上手く使えていない子が多いです。

  • 時間に対する感覚が希薄
  • 時間あたりに自分がどれくらいできるかが分かっていない→計画を立てられない
  • ダラダラ生活してしまい,勉強・練習時間が確保できない
  • 人より時間がかかるのに,その分の時間を考慮できていない

 勉強や習い事に限らず,何か物事を成し遂げる際には,時間に対する意識・感覚が重要になってきます。ぜひご自宅でタイムスケジュールを立てる練習をしたりして,小さいうちから養っておきましょう。

詳しくはスタンドエフエムでお話ししています。

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こんな親は要注意!「できない」「分からない」と投げ出す子にしないために

「できない」「わからない」と投げ出す子が増えている

先日,教育関係の仕事をされている方とお話ししたとき,「できない」「わからない」と言う子が最近増えているという話になりました。

例えば工作のイベントで「できない」と子どもが言うので,先生がその子のもとに手伝いに行きやってあげます。するとまた次の作業で「できない」と子どもが言い,先生がまたその子のところへ行ってやってあげる――ということを繰り返します。

「できない」「わからない」と言うのが,一過性のものである場合は,心配は要りません。自我が芽生え始めてきて,少し反抗的になっている小学生2年生くらいの子どもであれば,一時的にそのような発言が増えることもあるでしょう。

しかし「できない」「わからない」と言うのが常習化している場合は,親の接し方に原因があるかもしれません。子どもに次のような接し方をしていないでしょうか。

1.親が何でも代わりにやってあげている

いつもやってもらっているので「できない」「分からない」という状態に子どもは慣れていません。すぐにイライラして助けを求めてしまいます。そうすれば親や先生が助けてくれると思っているからです。

2.親が子どものやったことに口出しする

子どもが頑張ってやっても「そんなんじゃダメ!」「もっとこうしなさい!」と口出しをする保護者の方がいます。すると子どもは「どうせケチを付けられるんだから,最初から自分でやらずに親や先生にやってもらったほうが楽だ!」と考えるようになります。子どもが学習した結果,自分でやらなくなるのです。

工作や体験講座など何事も子ども自身でやることが大事です。失敗しても「こうやったら上手くいくんだな」と学んだり,その中で自信を付けたりすることに価値があります。

「できない」「分からない」と投げ出す子が増えると,日本の将来が心配です。子どもが自分自身で取り組めるよう,親がサポートしすぎないこと,子どものやったことに口出ししないことをぜひ心がけましょう。

 

★stand.fmやYouTubeでも効果的な家庭教育について紹介しています。 

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