教育者育成
生徒さんを指導していて,「成果が出ないやり方で勉強してしまっているなぁ」と感じることが少なくありません。 成果が出ないやり方で勉強に取り組んでも,成績が上がらないので,時間がもったいないです。「こんなにやってるのに,なんで成績が上がらないの…
生徒さんを指導していると,「そんなの学校で習っていない!」と言う子がいます。確かに,市販の教科書や参考書と,学校の授業で習う順番が異なることはあります(=本当に学校で習っていない)。 しかし,学校ですでに習っている範囲であっても,「そんな問…
先日,とあるシンポジウムに参加した際,有名な先生方が成長曲線の話をされていました。本ブログでも過去に記事にしたことがあったかと思いますが,今回改めて成長曲線について書きたいと思います。 英語学習に関して,英語の達人とも言える先生方が,「英語…
先日の記事で,「できない」「もう嫌だ」などのネガティブな発言をやめた方が良い理由について書きました。 blog.terak.jp 子ども自身がネガティブな発言をするのはもちろん良くありませんが,親が子どもにネガティブな声掛けばかりするのも同じ理由で良くあ…
「子どもがダラダラしてなかなか勉強が進まない......」「どうすれば良いですか」というご相談をいただくことがあります。 ダラダラしないためには,基本的に①やるべきこと・学習内容,②やる時間を決めておくことが大切です。「今日はこれをやろう!」と大き…
前回の記事で,自信はそれほど必要ないのでは?と書きました。 blog.terak.jp 自信と混同されやすい言葉に「自己肯定感」があります。自信と自己肯定感は何がちがうのでしょうか。 自信と自己肯定感のちがい 自信:自分の能力を信じること 自己肯定感:能力…
「子どもに自信を付けさせたいんです」とおっしゃる保護者の方は少なくありません。その気持ちは分からなくもないですが,「自信ってそんなに必要なのかな?」とも思います。 自信が無いことにはメリットもある 私自身,昔からそこまで自分に自信が無く,そ…
「できない」「もう嫌だ」などのネガティブな発言が癖になっている子がいます(子どもに限らず大人もいると思います)。ネガティブな発言は周囲にはもちろん,自分にも悪い影響を及ぼします。 言葉が記憶や行動に影響を与える 引き寄せの法則が一時ブームと…
先日の勉強のやり方講座で,小学生のお子様をお持ちの保護者様から「語彙力を付けるためには,どんな勉強をしたら良いですか」というご質問をいただきました。 東大卒業生が教える!成果が出る勉強のやり方講座を開催しました。目標設定の重要性、計画の立て…
たくさん勉強したからと言って,それに比例して成績が上がるとは限りません。他の塾の宿題の内容を見ると「これは無駄では?」「この宿題をやる時間があるなら,違う勉強をやったほうがいいのに」と思うことがあります。 ・すでにその子ができる問題 ・でき…
私はお子様の「自律」をゴールに掲げ教育事業を行っていますが,「自律しているってどういう状態ですか」「うちの子が自律しているか分かりません」というご質問をいただくことがあります。 「自律」とは「自分で目標を設定し,それを達成できること」「他人…
母国語習得と外国語学習を分けて考える 「とにかくたくさん聞けば英語が身に付く」と考えている方がいます。 確かに,母国語である日本語は幼少期からたくさん言葉に触れることで自然と身に付きました。しかし,外国語である英語はそうはいきません。母国語…
子どもが書くことが苦手な場合,保護者の方が良かれと思って日記を付けさせることがあるようです。しかし,日記を付けさせても書く力は高まらないかもしれません。 ① 何を書いて良いか分からないから 通常の課題ではテーマが与えられており,そのテーマに沿…
「勉強は辛い」「全然楽しくない」と思っている方もいると思います。確かに,勉強ができるようになるためには,地道な努力が欠かせません。 九九を覚える 算数・数学の定理や公式を覚える 英単語を覚える 英文法の規則を覚える 社会や理科の用語を覚える 基…
作文が書けないと言っても,原因は様々です。今回は作文が書けない3大原因と対策についてご紹介します。 ①問題文を読み解けていない(読解力不足) 問題文を正確に読み解けていなければ,答案の内容が的外れになってしまいます。 長文読解とともに出題される…
「塾を変えたら成績が上がるかもしれない」と考えて,塾を変える方がいますが,塾を変えて成績が上がるかどうかは場合によります。 【塾を変えたほうが良い場合】 ① 理不尽な理由で先生が怒る 理解が遅いことが原因で「何で分からないの!?」と怒られたり,…
「自分で質問できる子は伸びる!」と信じて,「先生にたくさん質問しなさい」と言う保護者の方がいらっしゃいますが,質問をたくさんしたからと言って伸びるとは限りません。 自分で考えずに質問する子は伸びない 間違えた問題の解説も読まずに「先生,分か…
指導していると,「それはもうできる!」「もう分かった!」と子どもが言う場面に遭遇します。その子自身は「分かった!」と思い込んでいても,実は分かっていないことが少なくありません。 「できる」「分かった」=自力で問題が解ける状態 「その問題はも…
「今から受験勉強をして間に合うでしょうか」という質問をよくいただきます。このような不安を感じたときには,次のことを確認してください。 ①過去問の難易度・出題傾向 ゴールが分からなければ,ゴールに到達できるか分からず不安になってしまいます。まず…
「うちの子は理解がゆっくりで困っています」「あの子は飲み込みが早くて羨ましい」というご相談を保護者の方からいただくことがあります。 飲み込みが早いのは,確かにアドバンテージではありますが,ご家庭での声掛けや接し方によってはマイナスに働いてし…
先日,学校の先生とお話ししていて「最近の子ども・親はとにかく早く成果を求める」という話になりました。私自身,「勉強のコツを教えてください」「どうやったら勉強ができるようになりますか」「早く覚えるにはどうすればいいですか」など,お子様や保護…
受験知識は社会で役に立ちませんが,懸命に勉強した経験自体はとても価値があったと私は思っています。今回は「学生時代に頑張って勉強しておいて良かった!」と感じることについて書きたいと思います。 ① 自分で何とかする力が身に付いた 分からないことは…
「子どもが将来社会で活躍できるようになるには,どのような家庭教育をしたら良いんだろう」とお悩みの保護者様もいらっしゃると思います。子どもが将来社会で活躍するためには,好きなこと・得意なことをとことん伸ばすことが大事です。 現在,社会で活躍し…
勉強のやり方を意識するだけで学習効果が高まる! 声に出して学ぶ,見て視覚的に学ぶ,聞いて学ぶ,長時間1つの教科をじっくり学ぶ,短時間で教科を変えて学ぶなど,人によって効果的な学習法は異なります。 しかし,皆に共通して効果がある学習法があります…
どの高校に行くかがとても大切 予備校に行かなくても,東大や京大に合格できるかどうかは,どの高校に進学するかで決まると言っても過言ではありません。 授業で大学受験対策をしてくれる高校,学校の先生が手厚くサポートしてくれる高校の場合は,予備校に…
「子どもが勉強しないのですが,親が付いてでも勉強をやらせるべきでしょうか?」という質問を受けることがあります。 勉強の習慣が付くまでは親が関与したほうが良い 子どもの年齢が小さかったり,まだ勉強の習慣が付いていなかったりする場合,親がある程…
勉強でも習い事でも,何か一つのことを続けていると,必ず停滞期が訪れます。上手く行かない時期をなるべく早く乗り越えるには,どうすればいいのでしょうか。 ① 今,スランプだ!と客観視する 上手く行かないときに,「どうしよう」と焦ってしまう親や子ど…
「うちの子,宿題をギリギリまでやらないんです」「どのような声掛けをすればいいでしょうか」というご相談を受けることがあります。対処法はお子様の状況によって変わってきます。 宿題を難なく期限内に終えられる場合は問題ない ギリギリまでやっていなく…
「塾の授業をたくさん受ける=やる気がある」と捉えるのは危険だとを過去の記事で書きました。 blog.terak.jp 塾の授業を必要以上にたくさん受講する子,それを良しとする保護者の方は,もしかすると「家でやること」と「塾でやること」の切り分けができてい…
私はよく保護者の方に「子どもに勉強させる前に,一つのことを長く続けさせましょう」とお話ししています。音楽でもスポーツでもモノづくりでも何でも構いません。一つのことに継続的に取り組むことには,次のようなメリットがあります。 壁を乗り越える力が…