中学受験

英語をたくさん聞くだけでは身に付かない!

母国語習得と外国語学習を分けて考える 「とにかくたくさん聞けば英語が身に付く」と考えている方がいます。 確かに,母国語である日本語は幼少期からたくさん言葉に触れることで自然と身に付きました。しかし,外国語である英語はそうはいきません。母国語…

日記を付けても書く力は高まらない!?

子どもが書くことが苦手な場合,保護者の方が良かれと思って日記を付けさせることがあるようです。しかし,日記を付けさせても書く力は高まらないかもしれません。 ① 何を書いて良いか分からないから 通常の課題ではテーマが与えられており,そのテーマに沿…

勉強は辛いもの?楽しいもの?

「勉強は辛い」「全然楽しくない」と思っている方もいると思います。確かに,勉強ができるようになるためには,地道な努力が欠かせません。 九九を覚える 算数・数学の定理や公式を覚える 英単語を覚える 英文法の規則を覚える 社会や理科の用語を覚える 基…

作文が書けない3大原因と対策

作文が書けないと言っても,原因は様々です。今回は作文が書けない3大原因と対策についてご紹介します。 ①問題文を読み解けていない(読解力不足) 問題文を正確に読み解けていなければ,答案の内容が的外れになってしまいます。 長文読解とともに出題される…

成績が上がらない......塾を変えるべき?

「塾を変えたら成績が上がるかもしれない」と考えて,塾を変える方がいますが,塾を変えて成績が上がるかどうかは場合によります。 【塾を変えたほうが良い場合】 ① 理不尽な理由で先生が怒る 理解が遅いことが原因で「何で分からないの!?」と怒られたり,…

質問する子は本当に伸びるのか?

「自分で質問できる子は伸びる!」と信じて,「先生にたくさん質問しなさい」と言う保護者の方がいらっしゃいますが,質問をたくさんしたからと言って伸びるとは限りません。 自分で考えずに質問する子は伸びない 間違えた問題の解説も読まずに「先生,分か…

受験勉強が間に合うか不安になったら確認してほしいこと

「今から受験勉強をして間に合うでしょうか」という質問をよくいただきます。このような不安を感じたときには,次のことを確認してください。 ①過去問の難易度・出題傾向 ゴールが分からなければ,ゴールに到達できるか分からず不安になってしまいます。まず…

勉強は量より質が大事?

先日,学校の先生とお話ししていて「最近の子ども・親はとにかく早く成果を求める」という話になりました。私自身,「勉強のコツを教えてください」「どうやったら勉強ができるようになりますか」「早く覚えるにはどうすればいいですか」など,お子様や保護…

学生時代に勉強しておいて良かったと感じること

受験知識は社会で役に立ちませんが,懸命に勉強した経験自体はとても価値があったと私は思っています。今回は「学生時代に頑張って勉強しておいて良かった!」と感じることについて書きたいと思います。 ① 自分で何とかする力が身に付いた 分からないことは…

勉強のやり方,意識してますか?

勉強のやり方を意識するだけで学習効果が高まる! 声に出して学ぶ,見て視覚的に学ぶ,聞いて学ぶ,長時間1つの教科をじっくり学ぶ,短時間で教科を変えて学ぶなど,人によって効果的な学習法は異なります。 しかし,皆に共通して効果がある学習法があります…

子どもが勉強しない!親が付いて勉強をやらせるべき?

「子どもが勉強しないのですが,親が付いてでも勉強をやらせるべきでしょうか?」という質問を受けることがあります。 勉強の習慣が付くまでは親が関与したほうが良い 子どもの年齢が小さかったり,まだ勉強の習慣が付いていなかったりする場合,親がある程…

スランプから早く抜け出す方法

勉強でも習い事でも,何か一つのことを続けていると,必ず停滞期が訪れます。上手く行かない時期をなるべく早く乗り越えるには,どうすればいいのでしょうか。 ① 今,スランプだ!と客観視する 上手く行かないときに,「どうしよう」と焦ってしまう親や子ど…

宿題をギリギリまでやらない子への対処法

「うちの子,宿題をギリギリまでやらないんです」「どのような声掛けをすればいいでしょうか」というご相談を受けることがあります。対処法はお子様の状況によって変わってきます。 宿題を難なく期限内に終えられる場合は問題ない ギリギリまでやっていなく…

塾でやることと家でやることを分けて考えよう

「塾の授業をたくさん受ける=やる気がある」と捉えるのは危険だとを過去の記事で書きました。 blog.terak.jp 塾の授業を必要以上にたくさん受講する子,それを良しとする保護者の方は,もしかすると「家でやること」と「塾でやること」の切り分けができてい…

子どもに「辞書を引きなさい」と言うのは効果的?

「辞書を引きなさい!」が逆効果のことも 分からない言葉があったとき,そのままにせずに意味を確認することは大事です。そうすることで語彙力が身に付きます。 辞書を引くことは,分からない言葉の意味を知るための一つの手段です。しかし実は,子どもに「…

書き取りで漢字嫌いになってない?

書き取りの目的を考えよう 「書き取りが面倒くさい→漢字が嫌い!」というように,書き取りが原因で漢字が嫌いになっている子がいます。 もちろん宿題=学校の先生との約束として,書き取りにきちんと取り組むことは大切です。しかし,漢字を綺麗に書くことが…

勉強ってやらないといけないもの?自分の気持ちに正直になろう

嫌々勉強しても成果は出ない 勉強をやる必要性を感じていないのに,「先生,勉強のコツを教えてください!」「勉強ができるようになりたいんです」と言う子がいます。 話をよく聞いてみると「家で勉強できないんです」「やる気はあるんですけど」などと言い…

塾にたくさん通う=やる気がある!?

塾にたくさん通うのは良いこと? 色んな塾を掛け持ちしたり,とにかく塾の授業をたくさん入れたりする子がいます。そして保護者の方が「うちの子はやる気があるんです」と喜んでいることがあります。 これはあまり良くない傾向だと私は思います。このような…

中学受験の意外なメリット

中学受験を経験した子は,合否に関係なく,その後大きく伸びることが多いなと感じます。(周囲がうるさく言って無理やり受験させた場合は別です。) 今回は中学受験のメリットについて考えてみたいと思います。 壁を乗り越える経験ができる 一つのことを続け…

テストの点数が悪いとき、子どもを叱るのが逆効果な理由

子どもを叱っても意味がない 子どもがテストで悪い点数を取ってきたら叱る保護者の方がいます。悪い点数を見ただけで怒りがこみあげてくる方もいるかもしれません。子どもに反省してほしくて,厳しく𠮟る方もいるでしょう。 しかし私の経験上,テストの点数…

中学校の数学・理科で伸び悩む原因3つと小学生のうちにやっておきたいこと

数学的センスはそこまで重要ではない 「数学のセンスが無いから」「理系教科に適性が無いから,できないのは仕方が無い」というような言葉を耳にしますが,センスや適性が無くても,基礎的な理科や数学・算数は問題なくできるようになります。私自身,いわゆ…

答え合わせ,親がやる?それとも子どもに任せる?

小学校高学年くらいから答え合わせは子どもに任せよう 答え合わせを親がやるべきか,子どもに任せるべきか,お悩みの保護者の方もいらっしゃると思います。答え合わせを親がやり続けると,子どもは親を頼るようになります。年齢が上がるにつれ,テストの点数…

学習計画が上手く行かないときに確認してほしいこと

実行不可能な計画はモチベーションを下げる 目標を設定して,そこから逆算して計画を立て,実行することはとても大切です。しかし計画が実行不可能なものであれば,「今日も計画通りに勉強ができなかった」「自分はダメなんだ......」と逆にモチベーションが…

<え,そんなこと!?>東大生の9割がやっているであろう学習法

東大に入るのに英才教育は不要! 「東大に入るには幼少期から英才教育が必要ですか」「東大生はどんな特別な教育を受けてきたのですか」と質問を受けることがあります。東大に入るために,英才教育は必要ありません。周りの東大生を見ても,早期英語教育や右…

小学3年生までにやってほしい3つのこと

勉強させる?遊ばせる? 本テーマについては,スタンドエフエムでもお話ししています。 stand.fm 「小学校低学年で何をしておけばいいんだろう?」「もっと勉強をさせた方がいいのかな?」「いや,遊ばせるべき?」と疑問に感じていらっしゃる保護者の方も多…

知識・考え方が定着する!子どもに勉強を教えるときのコツ3つ

教え方を少し変えるだけで,知識の定着度が上がる! お家でお子様に勉強を教える保護者様の方も多いと思います。今回は知識・考え方の定着度を高める教え方のコツをお伝えします。 ① 子どもに考えさせる 誰しも人から教わったことはすぐに忘れてしまうもので…

「頑張ります」は無意味!子どもを変えるたった3つの方法

子どもに宣言させるだけでは何も変わらない 本内容については,スタンドエフエムでもお話ししています。 stand.fm 経営コンサルタントとして有名な大前研一氏の言葉に,人間が変わる方法というものがあります。 人間が変わる方法は3つしかない。1番目は時間…

ノートまとめは好きだけどテストで結果が付いてこない!どうすれば良い?

ノートまとめは無駄なのか? 本内容については,スタンドエフエムでもお話ししています。 stand.fm 時間ばかりかかる上にテストで結果が出ないということは,ノートまとめは無駄なのでしょうか。書くことで頭の中が整理されるという側面もあるので,ノートま…

5分で「勉強したよ!」と開き直る子どもへの接し方

スタンドエフエムで次のようなご相談をお受けしました。 ★本内容については,スタンドエフエムでもお話ししています。 stand.fm 子どもの学習が短時間で終わる場合,次のようなことを確認してみてください。 ① 中期・長期的目標があるかどうか 「夏休み中に…

すぐに「分からない!」と言う子は〇〇が無いのかも/自宅でできる集中力アップのトレーニング

集中力がないと考え続けることができない 生徒さんを指導していて,問題が分からないというより,集中力や考え続ける力が足りないのかな?と感じることがあります。 学年が上がるにつれ,「この問題文はどういうことを言っているのかな?」「どうやって解く…